カテゴリー別アーカイブ: 奇門遁甲

乙について(奇門遁甲)

十干の乙についてポイントは「人との調和」にあり
十干では甲が特別な存在であることは前回書きました(初めに甲ありき)。
奇門遁甲ではさらに甲は尊として扱われます。
尊は「うやまう」「とうとぶ」という意味のほかに「みこと」という神格された存在です。
乙は丙と丁は三奇といわれます。
奇の意味は「優れた」という意味で「きばつな」という意味ではないので間違わないようにしましょう。
陰陽五行では甲は木の陽で乙は木の陰です。
奇門遁甲では乙は甲尊の妃の扱いで陰の情緒的な扱い方、陰で支えるという感じ太陰星(紫微斗数)の役割でしょう。

象意 コメント
気持ちにゆとりが出て事が順調に運ぶ。 甲が高級感を出す
あせりが失敗を生み実力発揮できない。 どちらかというと凶に近い
仕事・経営・投資に吉。 相性が良くチャンス
文章に関することは大変良い。 知的好奇心に最良
実力発揮でき良い人に巡り会える。婚姻に吉。 出会いに吉
精神的に充実し困難に打ち勝つ。 どちらかという吉
アクシデントに遭遇する。 決裂
困難に遭遇しすべて失敗する。 青龍遁走
女性は金持ちと縁あり、男性は遊興で散財する。 楽園
やる気を失い失敗するが隠れることは良い。 陰遁に吉

天地の天に乙が入ると地に辛(金の陰)はさすがに大凶(五行が剋)になりますが庚(金の陽)でも小凶だし癸(水の陰は奇門遁甲では六義で影を求める)になるのですが小凶ですが隠れることには効果ありとなります。
天地が乙乙では多少は問題がでるが大きな失敗にはならないでしょう。

十干の作盤(奇門遁甲)

十干は甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の10から構成されています。
でも方位は中宮を入れて9方位です。

北(坎)1
北西(乾)6 北東(艮)8
西(兌)7 東(震)3
 南西(坤)2 南東(巽)4
南(離)9

そこで十干の甲を隠して後で六義(戊己庚辛壬癸)から表に出てくる配盤をします。
甲は十干では特別な存在です。
奇門遁甲では甲尊として扱われます。
その下に三奇として乙、丙、丁が参謀として扱われます。
その下に入るのが六義(戊己庚辛壬癸)です。

三   奇 六      儀
otu 安定を求める   信用を求める   道を求める
kou hei 財を求める   魅力を求める   勝利を求める
tei 知恵を求める   剛であり凶格   影を求める

甲を隠して作盤することから遁甲といわれるのでしょう。
六十干はカレンダーでもわかるように時を表します。
甲が隠れて表に出てくる六義と六十干(時)

1 甲子 11 甲戌 21 甲申 31 甲午 41 甲辰 51 甲寅
2 乙丑 12 乙亥 22 乙酉 32 乙未 42 乙巳 52 乙卯
3 丙寅 13 丙子 23 丙戌 33 丙申 43 丙午 53 丙辰
4 丁卯 14 丁丑 24 丁亥 34 丁酉 44 丁未 54 丁巳
5 戊辰 15 戊寅 25 戊子 35 戊戌 45 戊申 55 戊午
6 己巳 16 己卯 26 己丑 36 己亥 46 己酉 56 己未
7 庚午 17 庚辰 27 庚寅 37 庚子 47 庚戌 57 庚申
8 辛未 18 辛巳 28 辛卯 38 辛丑 48 辛亥 58 辛酉
9 壬申 19 壬午 29 壬辰 39 壬寅 49 壬子 59 壬戌
10 癸酉 20 癸未 30 癸巳 40 癸卯 50 癸丑 60 癸亥

 

甲について(十干)

陰陽五行の中で甲は特別な存在です。
六十干は甲子からスタートします。
十二支の子は真夜中であり真冬であり12月の冬至(1年で一番日が短い)の月でもありなのでスタートにはふさわしいのは理解できます。
(ちなみに子の五行は水の陽です)
でも甲から始まるのはなぜでしょう。
甲は五行は木の陽です。
スタートのふさわしい十干は壬の水の陽では?と感じるでしょう。
でも甲から始まるのはこの陰陽五行を制定した皇帝が甲に関係したためではと思われます。

表が横長の修正に失敗したので正方形と思ってみてください。
五行の色と配置図で中央の土に戊(陽)と己(陰)が入ります。
上は北で冬(夜)右は春(夜明け)下は夏(昼)左は秋(夕暮れ)です。
方位は上が北です。
五行では対宮(向かい合っている宮)は剋といって相性が悪い
特に金と木の東西ラインは攻撃的な質
南北ラインは知的な質でともに似通った質同志は敵対関係にあり
中央の土がこの関係を柔軟に支えている。
iaifai1
上図は五行の相剋(相性)黒線が良い相性で茶線が悪い相性
甲生まれの皇帝の陰陽五行が現在に引き継がれているのではと思うのです。
中華街では甲の化身の青龍が祭りを盛り上げます。
もし、庚生まれの皇帝の時代では白虎が祭りを盛り上げていたのでしょう。
でもその時代の陰陽五行は庚が60干のスタートだったでしょう。
庚子九紫から陰遁は始まる。また金と水の結びつきが最良とされていた時代もあったのかもしれません。
その時代は庚が主で辛壬癸が参謀の時代だったのかも?
そうすると甲は凶作用が強く仲間である乙と丙丁も力を発揮できない状態の作盤だったと思うのです。
金から始まる時代は果たしてあったのでしょうか?