ロシア語かんたん辞典

12月31日(金)
10時半頃起床。私はラリサがいつも使っているソファベッドで寝て、彼女はキッチンで空気を入れて膨らませた長いマットで寝ていた。
朝食(ブランチ?)はペルメニ。水ギョウザのようなもの。昔は各家庭で手作りしていたらしいが、とても時間がかかるため、今は冷凍のものをスーパーで買ってくるそうだ。たっぷりのお湯でゆでて、皿にバターを適宜置いてその上に熱々のペルメニを盛った。黒こしょうをふって食べた。ゆで汁もスープとしていただいた。肉の味がほんのりと出ていた。スープは塩味のお湯といった感じだけど、ペルメニはオーチンフクースナーでした。
食事の後はチョコとチャイ(紅茶やハーブティーのこと)。

私の着ているコートを見て、寒いと思ったのか、ママが毛皮のベストとグローブを持ってきてくれた。ラリサはズボンの下に履く厚手のタイツを貸してくれた。自分が持っていったタイツとスパッツを履いて、その厚手のタイツを履く様に言われた。スパシーバ。
市内観光に出かけた。今日もヒッチハイクか?と思ったらバスだった。バスと言っても
12人乗りのワゴン。降りるときにお金を運転手に払っていた。まず、両替をした。銀行が閉まっていたので、道に立っている両替屋さん(これって違法行為?)に話をして、
100USドルを替えた。2,700ルーブルになった。1ルーブル=約4円。
次に郵便局へ行った。日本へハガキを出したいと言ったからだ。ハガキを10枚と切手を10枚買った。私は海外旅行に行くと大抵日本の友達数人にエアメールを出す。書くのも楽しいし、もらうのも嬉しい。さっそく今晩から書こう。

街並みをゆっくり楽しみながら歩きたいのだけど、雪が積もっていて、それがカチカチ、デコボコに凍っているからとっても歩きにくい。足元を気にしなくちゃいけないから景色を見る余裕がない。「オイッ!オイッ!」とつるつる滑りながらなんとか歩いた。
ロシアの民芸品を売っている土産物屋を覘いたが、高そうなので何も買わずに出た。次にウラジオストク駅に向かった。ここは、あのシベリア鉄道の発着する駅。テレビやガイドブックでは何度も見たことがあるが、まさか自分がここに来るとは思わなかった。ヒッポと出会わなければロシアに来ようとは思わなかっただろうし、ましては真冬のウラジオストクなんて!ラリサも何度も私に聞いていた。「何故冬に来たの?見るものは何もないのに」って。
ウラジオストク駅はこじんまりとしていた。待合室と行き先を告げる電光掲示板があるだけ。でも、高い天井を見上げると、シベリア鉄道はモスクワまで延びているという意味で、モスクワの風景とウラジオストクの風景が一枚の絵に描かれていた。周りの目を気にしつつもパチリ。写真を撮った。出来上がりが楽しみ。

イクラとブリーニとチャイ ウラジオストック駅
ウラジオストック駅の天井 シベリア鉄道はここから


市内を走っている乗用車はほとんどが日本車。しかも○○農協とか△△(株)、日本でよく見かける宅急便の車も何台も見かけた。日本語が書いてある車は高く売れるのだとか。バスは韓国製が多い。しかも、日本人のようにきれいに乗っている人は少ないようだ。多少ゆがんでいようが、泥まみれであろうが、お構いなし。スピードも結構出ている。ラリサいわく「ロシア人は運転のマナーが悪い」らしい。

バスに乗って帰宅。家の近くのケーキ屋で明日の誕生日パーティーのケーキを買った。明日1月1日はラリサの誕生日。私に列に並ばせて、じっくりと自分のケーキをガラス越しに選んでいる。このケーキはロシアの有名なコンテストで優勝(←違うかも)した人が作ったのよと言っていた。どんな味か楽しみだ。近くのフルーツ屋と雑貨屋も見た。フルーツ屋は小さな窓越しに会話をするが、雑貨屋は小さな小屋の軒下に商品を広げている。こんな寒い冬でも外で商売をしなくてはいけないのは大変だ。街の中心部でも道端で洋服やピロシキを売っているおばさんがいた。日中でもマイナスのウラジオストク。外で物を売るなんてたくましい。

夕方帰宅してお茶を飲んでいると、ママがご飯を用意して持ってきてくれた。野菜たっぷりのスープと、ジャガイモとベーコンの炒め物と、アジのような魚の塩漬け(?)、パン。ママのご飯はどれも野菜がたっぷりで嬉しい。オーチンフクースナー(とてもおいしい)。
夜8時、今度はセントラルスクエアへ出かける。今日は日本で言う大晦日で、セントラルスクエアという広場でちょっとした催し物が開かれている。ロシアでは新年の後1月7日がクリスマスだそうで、街のあちこちにクリスマスの飾りがしてある。しかも、ロシアにも干支があって来年は酉だそう。にわとりの飾りもあった。ロシアにも干支があってびっくりした。ロシアは大きな国だから地方によっていろいろな風習がありそうだ。
この日はたしかマイナス17度。それでもたくさんの人が大きな凍った滑り台で遊んだり、小さな舞台ではバンド演奏が行われていたりして楽しんでいる。

ハッピーニューイヤー サランカ

さすがに寒いので30分程度で帰ることにした。途中スーパーに寄った。バナナ、みかん、ソーセージ、チョコレートを買った。ソーセージは明日の料理用らしい。やっぱりスーパーマーケットは楽しい。野菜もフルーツもお菓子もいろいろある。手にとって自由に見ることができる。こちらのお店は窓付きキオスクが多くて、小さな窓から中のおばちゃんに欲しい物を告げて買う。私のようなロシア語が全然話せない人にはやっぱりスーパーだ。お菓子売り場ではハングルをたくさん見た。物価も日本より安そうだ。スーパーで日本へのお土産を買おうと思っているので、また日を改めて来てもらうことにした。

夜11時頃再び出かける。近くに住むドゥルージアで、会社の同僚らしい。どうやらここで年越しらしい。この家に住むルーバ、ミーチャ(息子・大学生)、ラリサとルーバの友達ターニャがいた。 続く。

12月30日 インデックス 1月1日(元旦)