ロシア語かんたん辞典

2005年1月1日(土)
テーブルの上にはご馳走が並んでいる。ものすごく赤いケーキらしきものがあったので食べてみると、それはケーキではなく、塩漬けの魚といろんな野菜でできたサラダだった。ケーキのような形をしていて赤く色付けしたマヨネーズ(?)が塗られていた。フクースナー。他にも違う種類のサラダや、チキンの丸蒸し、フルーツがあった。夜中なのにたくさん食べてしまった。私はなんでも食べてしまう。ロシアの料理は合いそうだ。
フルーツはりんご、みかん、グレープフルーツ、キウイなど。それぞれ食べやすい大きさに切ってあって、一つの大きなボールに盛ってある。彩りもきれいだし、好きなときに好きなだけ食べられる。
大学生のミーチャは学校で経営学を勉強しているのか、私に日本の会社のことをいろいろと質問してきた。日本人は長く一つの会社に勤めるのか?とか。彼は英語がほとんど話せなかったので、ミーチャのロシア語をラリサが英語に訳してくれる。自分の英語の乏しさを痛感する。しかし、ニチボ、ニチボ。
紙芝居に自分が今やっている仕事を紹介するページが必要だなあと思った。どこに行ってもまず仕事は何をしているのかって聞かれるから。写真や絵を使って、普段から多言語で練習しておくといいかもしれない。
ルーバ、ミーチャ親子はとても明るく、英語混じりのロシア語で話しかけてくる。それをメタ活するのがおもしろかった。ターニャはおとなしい女性だ。

ルーバ家 ラリサの誕生日

そうこうしているうちに、午前0時が近づいてきた。プーチンのTV演説を見ながら、シャンペン片手に乾杯した。スノービンゴーダー!みんなの健康と幸せを祈って。ロシアは大きな国だから、その時差でプーチンは何度も新年の挨拶をするらしい。
こうして日本にいる家族、ヒッポドゥルージアより1時間早く2005年を迎えた。
外ではあちこちでロケット花火が上がっている。ミーチャも友達と新年を祝うのか出て行ってしまった。私は午前3時頃、そのままソファで寝てしまった。

朝10時起床。キッチンでコーヒーとチョコレートをいただいた。またまたおしゃべりしている(おしゃべりというよりは、私は3人の会話を横でブツブツメタ活(真似)している)と、数少ない私のパルースキーを「発音がとてもきれいだ」とターニャが褒めてくれた。私はただ真似をしているだけ。でも、そういわれるとオーチンラーダー!

今日はラリサの誕生日で、うちで料理をして、ゲストを招いてパーティーをするらしい。12時頃帰って早速ガトービッチ。ママも下ごしらえした野菜や、できあがった料理を持ってやって来た。下ごしらえした野菜を使ってサラダを3種類作った。忘れないように書いておこっと。

@ 茹でたカルトーシカ(じゃがいも)、茹でたマルコーフィ(人参)、ゆで卵、ソーセージをサイコロ状に切る。生のルーク(たまねぎ)、ピクルスはみじん切り。缶詰のグリーンピースをすべて混ぜ、塩・こしょうをして、たっぷりのマヨネーズで和える。
  ロシア人もマヨネーズが大好きみたい。

A 赤カブを茹で、手を真っ赤にしながら皮をむき、チーズ削り器で削る。みじん切りにしたピクルスとチェスノック(にんにく)も合わせ、マヨネーズで和える。

B 生の人参をチーズ削り器で削り、かたまりのチーズも削り、にんにくのみじん切りも加え、マヨネーズで和える。

ママとラリサが料理について、あーでもない、こうでもないって議論するのを聞いているのが面白かった。みんなでする料理は楽しい。どのサラダもとてもおいしくできた。
小さなナイフで一生懸命人参の皮をむいていると、ママが見かねて「ダバイ、ダバイ」こうするのよって、見本を見せてくれた。小さなナイフの使い方と、「ダバイ」の使い方が分かった。ハラショー。

夕方5時頃から友達が集まってきた。ラリサもちょっときれいな洋服にいつの間にか着替えている。まず、3人家族(パパ、ママ、娘・推定13歳)、2人家族(ママ・スィエタと娘スーシャ・推定4歳)、ちょっと遅れてラリサの大学時代の同級生イリェーナ。髪が赤い。みんなにヒッポドゥルージアが作ってくれたパダールキーをあげた。スィエタはよく喋るおばちゃん。一人で喋っている。みんな楽しそうに聞いている。
夕方6時30分ラリサが生まれた時間らしく、改めてカンパーイ。「この世に生まれて来たこと、パパとママに感謝します」と言っていた。
3人家族の娘(←名前ザブーラ!)がつまらなさそうにしているので、折り紙の本を見せてあげたら、彼女のママの方が興味を持ったようで器用に花を作っていた。折り紙は一緒に折ったりして遊べるのでいいなと思った。
小さい女の子スーシャは最初は近づいてこなかったけど、私からちょっかいを出していたらだんだんなついてきた。お互いに言葉は分からないけど、折り紙をしたり、日本のチョコレートをあげたりして遊んだ。大人は「スパシーバ」と言われても毎回は「パジャールスタ」とは言わないけど、スーシャはスパシーバを言われる度に小さな声で必ず「パジャールスタ」と言っていた。それを言わせたいために意味もなく私は「スパシーバ」が必要な場面を作っていた。そんなくだらないひと時が楽しかった。

バースディーケーキとチョコ パーティーで友達のスィエタと娘のスーシャ親子

夜9時頃みんな帰っていった。ママが私に「ウスターラ?」。横でラリサが訳してくれるんだけど、『それは分かる分かる』と心の中で思いながら、「ニィェッ、ニィェッ」と答えた。TVで「ロードオブザリング」をやっていて2人で見た。パルースキー吹き替えだった。私はこの映画を見たことがなかったので、日本で見ておけばよかったとちょっと後悔した。ストーリーが分かっていれば、パルースキーも楽に耳に入ってきたのに。
手紙を3通書いて午前2時就寝。さすがに今日はウスターラ。

☆バースデーパーティーで食べたもの☆
シャンペン、ワイン、
クワス(←炭酸なしコーラのようなソフトドリンク・ロシアでは有名)
3人で作ったサラダ3種
キャベツ、鶏肉、玉ねぎを炒めたもの
茹でたジャガイモ
鶏肉入りゼリー(ふきよせ?)
パン(皮がパリっとしていて、中はしっとり薄茶色。)

そして昨日買ったケーキと紅茶
その中身とは・・・表面は生クリーム、中の生地 上2/3はマシュマロのような、ちょっと固めのクリームのような微妙な味。下1/3が固いスポンジ。

料理はどれもオーチンオーチンフクースナーだったけど、ケーキは・・・。
日本のコンビニで売られているケーキの方がおいしいと思う。
ケーキを作った有名なパティシエさん、ごめんなさい!!

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