ロシア語かんたん辞典

1月3日(月)
9時30分起床。今日は午後からウラジオストクにホームステイしているヒッポのメンバーとその家族で持ち寄りパーティーがある。
茹でた赤カブ、ジャガイモ、人参、ゆで卵をサイコロ状に切って、生の玉ねぎ、ピクルスはみじん切り、キャベツの塩もみを加え、塩こしょうして、「ソイオイル」で和えたサラダ。
もう一品は塩漬けの魚と野菜をマヨネーズで和えたもの。
ラリサは何人かのドゥルージアに電話をかけてパーティーに誘っている。ママにも行こうと言っているが、着ていく服がないからとあまり乗り気ではなさそう。とりあえず2人で出発。ママが焼いてくれたパンケーキとクワス(ロシアのジュース)も持った。
着いた場所は12/30に対面した場所の近く。ここのトイレは有料だった。ロシアに限らず外国では外でトイレを見つけるのが難しい場合が多い。だから、出かける前には必ずトイレに行くようにした。外で行きたくなったら、我慢はせずにホストにすぐその旨を伝える。

結局ママチカも来てくれた。赤いセーターにいつもと違う帽子をかぶっている。フフフ、お洒落している。スィエタとスーシャ親子も来てくれた。久しぶりのヒッポドゥルージア。ずっと英語とロシア語の生活だったから日本語を話すのも4日振り!みんな元気そう。

今回のウラジオストク交流にはメキシコからもヒッポメンバーが来ている。日本のドゥルージアから手紙をメキシコのメンバーであるマリオ&カルメン夫妻に預かってきた。私は初めて会うわけだ。メヒコ人らしき人がいる。おそるおそる近づいて「オラ!ファミリア カスティーヨ?」と聞いた。2人が「スィー」と答えたので、「ソイ アキコ。アミーガ デ シンコ!」と言った。そうしたら2人は満面の笑みになって私をギュッと抱きしめてくれた。ずっと前からの友人に会った気分だ。私の友達しんこちゃんがメキシコに行った時にホストになってくれたファミリーだ。彼らが日本に来たときはしんこちゃんがホストになった。私の友達のメキシコでのホストファミリーに真冬のウラジオストクで会うなんて!

世界中の人(隣の国の人、地球の裏側の人)とちょっとづつつながっている気がした。すごく不思議な気分。でも嬉しい。ヒッポのおもしろさを肌で感じた。頭ではスペイン語を話そうとしているのに、口から出てくるのはロシア語だったり、英語だったり。ロシアに来る前は、ロシア語よりスペイン語の方が簡単だと思っていた。でも、今は違う。ロシア語の世界にどっぷり浸かっているから、体がロシア語モードだ。スペイン語が遠い。でもそんな私のつたないスペイン語をうんうんと聞いてくれた。グラシャス!

パーティーで友達のスィエタと娘のスーシャ親子 パーティーで
メキシコから来たマリオとカルメン 持ちよりパーティーの様子


SADAが始まった。音楽に合わせて踊ったり、ゲームをしたり。ホスト家族も一緒にやった。シエルトリンド、7STEPS、ナヌヘン。SADAの後、ひと家族ずつ前に出て自己紹介をした。かっこいいお父さん、肝っ玉母さん、きれいな娘さん、いろんな家族がいる。
食事タイムでは、ロシア料理、メキシコ料理、日本料理が並んだ。カレーライスを作ってきた人や、重箱にお餅を並べている人、それぞれ工夫している。ラリサがメキシコ料理を試したようだが、辛くてダメだったみたい。たしかにうちのママの料理に辛いものはない。ラリサは日本の海苔も嫌いって言っていた。
メキシコの音楽が流れ、みんなで踊った。3つの国の人たちが言葉の壁を越え、一緒に踊っているこの空間はなんて素敵なんだろう。

夕方4時頃解散。荷物はママに持ってもらって、ラリサと私は博物館へ向かった。乗るバスを間違えたようで途中で乗り換える。バスの運転手がとても不親切だったみたいで、ラリサはプンプン怒っている。
博物館に到着。閉館に近いからか人がほとんどいない。ラリサは昨日調べておいたメモ帳を取り出し、英語で一生懸命説明してくれた。彼女の英語はとても分かりやすくて、ロシアの歴史、タイガに住む動物、隣国との関わりなどを説明してくれた。露英辞典でたくさん調べたようで、なにやら言葉がビッシリと書いてあった。おかげで何が展示されているのかすべてパニャートナ。スパシーバ。
1時間程度で出て、お土産屋に寄った。ここで小さめのマトリョーシカを2つ買った。家族用かな。ラリサが突然指輪を私の指にはめたので、何?何?と思っていたら、どうやら私へのプレゼントらしい。ムーンストーンのシンプルな指輪。スパシーバ。

ここロシアはとても簡易包装だ。マトリョーシカもペラペラのビニール袋に入れただけ。店の名前が入った洒落た袋など頼んでも出てこなさそう。スーパーに行っても、買ったもの全て同じ袋にそのまま入れられた。日本が過剰包装なのかもしれないけど、野菜を小さいビニール袋にちょっと入れるとか、割れ物を別にするとか、そういうことは一切なかった。ま、自分が気をつけて運べばそれで済む話だけど、日本での生活が本当に恵まれていて、無駄な物が多いことをしみじみ感じた。

ロシアスタイルのカフェで一休み。かわいいスカートと白いエプロンをつけた女の子が給仕してくれた。店内もロシアの昔の家を再現しているようで、古い映画に出そうな趣がある装飾だった。ヨーグルトソースがかかったパンケーキとチャイ。チャイはたくさんのハーブが使われていておいしかった。

チャイで体を温めて、夜の市内観光へ。もちろん歩きで。ピシコンピシコン。古い教会、ラリサが好きな建物、いろいろ案内してくれた。2時間弱ぐらい足元にも気をつけながら歩いた。なにせ滑るので。
帰宅途中、新しいスーパーにも寄った。数日前に行ったスーパーより品数がとても多い。ここで、日本の友達、会社へのお土産を調達した。チョコレート、ウォッカ、煙草を買った。煙草は一箱30円。安い。でも、マイルドセブンは120円くらいだった。

夜9時頃帰宅。
編み物をラリサ先生に教えてもらった。こういう何気ない時間が平和に過ぎて行く事が嬉しい。日本に帰って機会があれば編み物もやりたいなぁ。
ハガキを10通書き終えた。明日出そう。果たして無事日本に届くでしょうか?

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