ロシア語かんたん辞典

1月5日(水)
9時起床。今日の朝食は「カーシャ」。穀物のようで、ピーナツを砕いてゆでたような無味のもの。皿にどっさりと盛ってある。ラリサが全部食べろと言っている。これどう見ても2人分だよなぁと思いながら、塩をふって食べ始める。多すぎるから半分食べてと訴えても聞いてくれない。味がないから飽きてくる。サラダと一緒に口に入れたり、チャイで流し込んだり大変だった。無理やり全部食べた。

おとといからおしゃべり好きのおばちゃんスィエタがどこかに一緒に遊びに行こうと言っていたらしいが、結局昨日も今日も都合が悪くなったらしい。バーニャ(サウナ)や森に行くという案はすべて却下になった。ラリサはバーニャがどこにあるのか知らないし、森はここから遠い。今日の夕方には市内にあるホテルに集合しなければいけないから、あまり遠くには行けない。

結局ラリサと市内観光に出かけることにした。今日もいろいろと歩きながら説明をしてくれる。外を歩いていると、・・・ん?ト、ト、トイレーーー!出かける前に行ったはずなのに、やはりこの寒さ。仕方がないのか。ラリサにすぐ伝えると、探してくれた。公衆トイレというものはまず無いので、どこかの店か、会社などで借りるしかない。何とか頼み込んでもらってトイレに入った。き、き、汚い。昨日のCD屋のトイレも汚かったけど、ここもすごい。紙はもちろん無い。でも、これで安心して外を歩ける。あぁよかった。
落ち着いて観光再開。写真も何枚か撮った。ウラジオストクを作った(開拓した?)人の像とか、ドイツ人が設計した建物とか、いろいろ見て回った。

散歩 ヨーロッパ風建物


午後3時頃バスに乗って帰る。アパートの近くの露店で下着や布を売っていたので、少し寄った。白地に薄い青の花柄の布と、ロシアの伝統的なスカーフ「プラトーク」を買った。赤、青、ピンクがあった。青にした。大きいのが欲しかったが、無かったので小さいのを買った。
家での最後の食事。ちょっと早めの夕食。今日もボルシチだ!ウラー!今日は1杯にした。なぜならペルメニとはまた違うギョウザのようなおかずがあったから。これは冷凍ではなくてママが作ったらしい。ペルメニは冷凍だった。中身は、ルーク、カプースタ、カルトーシカ、肉。野菜がたっぷりだ。オーチンフクースナ。最後だからよく味わって食べた。

食事を終え、荷物を整理し、チマダーンに鍵をかけた。最後にみんなで写真を撮った。ママとラリサ、ママと私とピエルシック、ラリサとピエルシック。
ママがソファに座り、私に横に座るように言った。
「忘れ物はないか?元気でね。気をつけて帰ってね。日本に友達ができて嬉しい、etc。」
初日にはまったく分からなかったママのパルースキーが、今日は大体分かった。不思議。あんなに遠かったパルースキーは、ママとラリサと私のパルースキーになった。
ぎゅっと抱きしめてくれ、涙がこみ上げてきた。
あんまりなついてくれなかったピエルシックともお別れ。いたずら好きのピエルシック、ダスビダーニャ!
チマダーンの重さを量るために、ママが家から秤を持ってきてくれたけど、結局重すぎて役に立たなかった。その秤は多分10〜15kg用だったと思う。私のチマダーンは多分
20kgをはるかに超えている。
重いチマダーンを押して通りへ出る。やはりヒッチハイクしている。3台断られ、4台目でOK。ママとはここでお別れ。スパシーバ バイショーエ。ダスビダーニャ。手を振って別れた。元気でね。今度は暖かい季節に会いましょう!

ホテル「アクフェス西洋」までは約15分。ラリサは明朝ママの手作りピロシキを持って見送りに来てくれると言っている。オーチンラーダー。そういえばピロシキは食べていない。楽しみだ。
みんな続々と集まり、家族との別れを惜しんでいる。家族みんなで見送りに来ている。楽しかった様子が顔を見ればすぐに分かる。無事にホームステイを終えたようだ。夕方6時半から今日2回目の夕飯。さっき食べたばかりなので、あまり食べられなかった。ごはんと味噌汁が出た。久しぶりの日本食。ごはんは隣に座ったプルートにあげた。

ママのピロシキ 報告会の様子

夜8時から報告会。一応一人5分ずつということで始まった。でも、みんな話し出したら止まらず、5分をオーバーする人続出。話しているといろんなことが思い出されるからだろう。私も言いたいことはたくさんあったけど、無理やり5分で終わらせた。
みんなの話をそれぞれゆっくり聞いてみたい。どれも面白そう。どの体験にもたくさんの思い出が詰まっていて、特別な意味がある。日本に帰ってたくさん聞いてもらおう。たくさん話そう。11時30分、写真を撮って解散。
JOEさんの部屋で何人か集まり、2次会。デジカメの写真を見せ合ったり、ウォッカを飲んだり。ここで初めて私はウォッカを飲んだ。うちでは一滴もウォッカは飲まなかった。男性がいる家では飲むのかな。うちは女性だけだったから無かった。その代わりワインを飲んだけど。ロシアで初めて飲むウォッカは、注射を打つ時につけるアルコールのにおいだった。喉をキューンと、且つ、ゴーッとさせながら過ぎていった。ウォッカのみではおいしいものではないんだと分かった。

夜中1時頃、私は部屋に戻り、シャワーを浴びて、ヒッポに提出する感想文を最後の力を振り絞って書いた。もうへろへろだ。明日が最後の最後、帰国の日だ。
午前3時就寝。

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